作品紹介

あらすじ

かつて木ノ葉隠れの里を襲った「九尾の妖狐」は、里を守るために命をかけた四代目火影によって、1人の赤ん坊の中に封印されました。その子供の名は「うずまきナルト」。ナルトは里の人々から忌み嫌われ孤独な少年時代を過ごしますが、「火影になって皆に認められたい」という夢を抱き、忍者としての第一歩を踏み出します。仲間であるうちはサスケ、春野サクラとともに第七班として任務をこなしながら、成長していくナルト。しかし、サスケが復讐のために里を離れるという衝撃の出来事により、ナルトの運命は大きく揺れ始めます。師匠の自来也との修行、仲間たちとの絆、度重なる戦いを通じて、ナルトは次第に“本物の強さ”を理解していきます。少年から忍者へ、そして仲間を導く存在へと変わっていく彼の物語は、多くの視聴者の心を揺さぶる感動の連続です。
主なキャラクター

【うずまきナルト】CV:竹内順子
シリーズの主人公。九尾を宿しながらも、火影を目指して努力する不屈の少年。
かつては周囲に嫌われていたが、前向きな姿勢と強い信念で皆に認められる存在へと成長します。
特に「諦めない」という信念がナルトの象徴で、仲間のためならどんな困難にも立ち向かう姿は視聴者の心を打ちます。
【うちはサスケ】CV:杉山紀彰
ナルトの親友であり最大のライバル。天才的な忍びとして成績も優秀。
一族を滅ぼした兄・イタチへの復讐のため、里を離れて闇の道を進みます。
孤独と復讐心に生きる姿は悲哀に満ちており、ナルトとの対比が物語の中心となります。
「弟として」「友として」どう向き合うべきか、最後まで問いかけ続ける深いキャラです。
【春野サクラ】CV:中村千絵
第七班の紅一点。初期はサスケに片想いする普通の少女でしたが、努力によって医療忍術を習得。
綱手の弟子として強くなり、後半では肉体派として前線でも活躍します。
仲間のために立ち上がる姿や、揺れ動く恋心、成長する自分との葛藤がリアルに描かれます。
【はたけカカシ】CV:井上和彦
第七班の上忍であり、コピー忍者として有名。冷静沈着で頭脳明晰。
幼い頃に仲間を失った過去を持ち、責任感が人一倍強い人物です。
ナルト・サスケ・サクラを見守る“教師”として、人間的にも深い人気があります。
特に、終盤に明かされるカカシ外伝(少年時代)は涙なしには見られません。
【奈良シカマル】CV:森久保祥太郎
「めんどくせぇ」が口癖のIQ200の天才戦術家。
普段はやる気がないが、仲間のためなら命を賭けて戦う男気があり、リーダー資質も抜群。
アスマとの師弟関係、仲間との絆、後に彼が指導者的立場になるなど、成長の物語も魅力です。
アニメと映画の見る順番
ナルトシリーズは非常に長いため、初めて見る方は「どの順番で見るのがベストなのか」と迷うことも多いです。以下では物語の時系列に沿った順番と、それぞれの作品の補足情報を解説します。
NARUTO(全220話)
視聴開始地点。少年時代のナルトの成長や仲間との出会い、サスケの離反など、物語の土台が詰まっています。
特に第1話~第135話までは原作準拠で、ナルトとサスケの因縁が描かれる重要エピソード。
第136話~220話はアニメオリジナル(いわゆる「 filler(フィラー)」)ですが、キャラの日常や補完エピソードが多く、ファンには好評です。
劇場版①~③(少年編)
ナルト(少年編)には3本の映画があります。基本的にパラレル(原作とは関係しないオリジナルストーリー)ですが、アニメの進行と照らし合わせて視聴するのがおすすめです。
映画タイトル | おすすめ視聴話数(アニメ) | 内容補足 |
---|---|---|
大活劇! 雪姫忍法帖だってばよ!!(2004) | アニメ第101~106話の間 | 映画女優を護衛するミッション。チームワークと友情がテーマ。映像も劇場用で迫力があります。 |
幻の地底遺跡だってばよ(2005) | アニメ第135~140話の間 | 地底に隠された古代遺跡をめぐる冒険。サクラとの連携が光ります。 |
大興奮! みかづき島のアニマル騒動だってばよ!!(2006) | アニメ第195~200話の間 | 王子の護衛任務と島の動物トラブル。シリアスさは控えめで、家族や信頼を描く作品です。 |
NARUTO -ナルト- 疾風伝(全500話)
無印のラスト(第220話)の続きです。2年半の修行を経て成長したナルトが里に帰還し、本格的に「アカツキ」や「暁」との戦いが始まります。
サスケとの再会や、大蛇丸、ペイン、戦争編など、ストーリーが急展開する大ボリューム。
物語の中心が「友情」「復讐」「戦争」にシフトしていき、少年漫画の枠を超えたドラマが展開されます。
劇場版④~⑩(疾風伝)
疾風伝の劇場版は、ナルトの成長や仲間との絆がテーマで、独立した物語が多いです。
映画タイトル | 見るタイミング | 内容 |
---|---|---|
疾風伝(2007) | 第32~60話の間 | 幽霊軍団との戦い。ナルトと我愛羅の関係に注目。 |
絆(2008) | 第70~90話の間 | 空の国との衝突。サスケが登場する貴重な劇場版。 |
火の意志を継ぐ者(2009) | 第100~130話の間 | カカシの覚悟とナルトの成長が描かれます。 |
ザ・ロストタワー(2010) | 第150~170話の間 | 過去に飛ばされたナルトが、父・ミナトと出会う感動作。 |
ブラッド・プリズン(2011) | 第190~210話の間 | ナルトが投獄されるサスペンス風ストーリー。緊張感のある展開が魅力です。 |
忍びの世界のナルト(2012) | 第230~250話の間 | 仮想世界を舞台にしたパラレルストーリー。 |
ROAD TO NINJA(2012) | 第250~270話の間 | ナルトとサクラが別世界へ。家族の温かみが描かれます。 |
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(2014) | 疾風伝の最終回(第500話)後 | 正史(原作準拠)で、ナルトとヒナタの恋がメイン。BORUTOへ続く大切な作品。 |
BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-
「THE LAST」以降の物語。ナルトが火影となり、平和になった世界での新たな世代の物語です。
主人公はナルトの息子「うずまきボルト」。ナルトとの親子関係が物語の主軸となります。
初期は日常回が多いですが、やがて「殻」や「大筒木一族」との壮大な戦いへと移行します。
映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の内容もアニメ版で再構成されて描かれています。
オープニング
エンディング
人気のシーン

三代目火影vs大蛇丸(第71~73話)
恩師と弟子の壮絶なバトルです。三代目の犠牲と覚悟が描かれ、木ノ葉を守るという信念が伝わります。
ガアラとの決戦(第78~80話)
過去に似た境遇を持つナルトとガアラがぶつかる戦いです。敵を理解し、乗り越えようとするナルトの成長が見られます。
自来也との修行の旅立ち(第96話)
ナルトが更なる成長のために自来也と旅立つシーンは、少年期の終わりを象徴しています。静かな演出が印象的です。
チョウジの覚醒(第113話)
普段はお調子者のチョウジが仲間のために命をかけて戦う姿は、多くの視聴者に感動を与えました。
サスケ奪還編のラストバトル(第133話)
終末の谷でのナルトとサスケの死闘は、多くのファンの記憶に残る名場面です。友情と決別の激しい戦いは、シリーズでも屈指の演出です。
見れるVODサイト
まとめ
「ナルト」は、単なる忍者バトルアニメではなく、仲間との絆、苦しみからの成長、自分自身との向き合い方など、普遍的なテーマが詰まった作品です。特に「認められたい」「孤独を乗り越えたい」と願うナルトの姿に共感した視聴者は多く、子供から大人まで幅広い層に支持されました。ストーリーのテンポやキャラクターの個性、演出の迫力も高く、長期シリーズながら飽きさせない工夫が随所に見られます。劇場版も多く制作され、シリーズの世界観をより広げてくれます。さらに続編である「疾風伝」や「BORUTO」へと繋がることで、ナルトの物語は単なる一時代のアニメを超えた長編叙事詩のような存在となりました。初心者にも見やすい構成であり、今からでも視聴する価値のある作品です。
更新日: 2025-06-06