作品名
ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース

作者
監督
主な声優
1分で分かるあらすじ
時は1980年代末、舞台は日本からエジプトへと広がる壮大なスケール。突如として目覚めた謎の「スタンド能力」により、17歳の不良高校生・空条承太郎は、自らを幽霊に取り憑かれた存在として牢屋に引きこもるという型破りな登場を果たします。だが、実はそのスタンドとは、彼の内に眠る未知の力が形を成したものであり、彼の祖父ジョセフ・ジョースターによって導かれ、世界を揺るがす因縁の敵・DIOとの戦いに巻き込まれていくのです。DIOは100年前にジョースター家と因縁を持った吸血鬼であり、今では新たな肉体を得てスタンド使いとして復活。そしてジョセフの娘で承太郎の母・ホリィが、スタンドの影響で命の危機にさらされる事態に。ホリィを救うには、DIOを倒しそのスタンドの呪縛を断ち切るしかない!こうして承太郎は、陽気で喧嘩っ早いフランス人剣士・ポルナレフ、真面目でクールな転校生・花京院、炎を操る熱血男・アヴドゥル、そして時には迷言も飛び出すジョセフと共に、男たちだけのアブない旅路をスタートさせます。
道中で立ちはだかるのは、奇怪かつ多彩な能力を持つスタンド使いたち。カードを操るギャンブラー、霊を操る人形遣い、絵画の中に人を閉じ込める画家……まるで能力バトルの見本市のようなオンパレード。しかも戦いだけでは終わらず、時に笑える事件、絶体絶命のトラブル、そして仲間との絆に泣ける瞬間まで詰まった、まさに“人生が加速するアニメ”。重厚なストーリーに加え、奇抜なポーズと名言の応酬も魅力のひとつ。「やれやれだぜ」から「オラオラオラ!」まで、一度聞いたら忘れられないセリフが満載。見始めたら最後、次の話を再生する指が止まらないこと請け合い。友情、勇気、そしてちょっとだけバカバカしい最高の冒険譚が、ここにあるゥ!
主要キャラ一覧
空条承太郎
一見クール、内心アツアツ。冷めた目つきに学ラン、無口で無愛想、けれど仲間のためなら命すら張るその姿はまさに“ツンツンの中に秘めた情熱”と呼べましょう。彼の口数は少ないですが、ひとたび言葉を発せばズバッと核心、オラオラと拳も一緒に飛んできます。無敵のスタンド「スタープラチナ」を操り、悪を許さぬその背中には、漢(おとこ)の覚悟が宿っているのです。ツンがデレる日は来るのか?いや、来なくていい!それが承太郎なのですから。
ジョセフ・ジョースター
老いてなお健在、伊達男ジョセフここにあり。波紋の使い手であり、承太郎の祖父であり、ギャグの主砲でもあるという三役こなす超ベテラン。口から出るのはウィットとハッタリ、そして時々天然ボケ。誰よりうるさいが、誰より頼れるおじいちゃん。その名言「OH MY GOD!」はもはや世界遺産級。経験と奇策でピンチを切り抜ける様は、まるで“歩く教訓の宝石箱”。ジョースター家の知恵袋、今日も元気に迷子になる!
モハメド・アヴドゥル
「YES!I AM!」と高らかに名乗る、炎の如き情熱と真面目さを併せ持つ男・アヴドゥル。アフリカ生まれの占い師で、炎を操るスタンド「マジシャンズレッド」の使い手です。仲間思いで冷静沈着、時にツッコミ役としても輝きますが、どこか抜けてるそのギャップがたまりません。再登場のたびに「死んだのでは!?」と驚かされる、まさに“生きるフェニックス”な存在です。
花京院典明
冷静沈着、頭脳明晰、そしてちょっと変わった趣味も持つ、美しき転校生・花京院。初登場時こそ敵として登場しますが、実は内に秘めた義と誇りを持つ熱き男。スタンド「ハイエロファントグリーン」で遠距離攻撃を得意とし、その緻密な戦いぶりはまるでチェスの名手のよう。ときどき意味深な視線や名画風のポーズをキメてくるあたり、芸術家肌な一面も隠せません。
ジャン=ピエール・ポルナレフ
お調子者でありながら涙もろく、正義感に溢れるフランスの伊達男。妹の仇を追い旅に加わった彼は、長髪をなびかせ、スタンド「シルバーチャリオッツ」で剣を振るいます。陽気な性格で場を和ませる一方、いざ戦いとなれば命をかけてでも信念を貫くその姿は、まさに“道化の皮をかぶった騎士”。よくドジを踏むが、それもまた彼の愛される理由。バカだが格好いい、それがポルナレフ!
シリーズ・関連作品
- ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド(第1部)
- ジョジョの奇妙な冒険 戦闘潮流(第2部)
- ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース(第3部)
- ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない(第4部)
- ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風(第5部)
- ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(第6部)
- ジョジョの奇妙な冒険 スティール・ボール・ラン(漫画第7部)
- ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョリオン(漫画第8部)
- ジョジョの奇妙な冒険 ザ・アニメーション(2012)
- OVA「ジョジョの奇妙な冒険」(1993、2000)
- 劇場版「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」(2007)※現在は封印作品扱い
承太郎の帽子は髪と一体化している⁉︎
帽子――されど帽子、されど帽子、されど帽子ッ!その存在は、布きれにあらず、スタイルにして魂の一部。空条承太郎の代名詞とも言える、あの白と黒が交じり合うミステリアスな帽子の秘密に迫らずして、ジョジョの魅力は語れません。「どこからが髪で、どこまでが帽子なのか?」その問いはもはや哲学の域。いや、スタンド並みに摩訶不思議な現象なのです。だが、ここにその謎を一刀両断する言葉があります。原作者・荒木飛呂彦先生があるインタビューで放ったこの一言――「ファッション的にカッコよく見えるなら、それが正解なんだ」。そう、正解とは“論理”に非ず、“美学”なのです。
荒木飛呂彦先生の芸術感
荒木先生にとって、服装とはキャラの感情や立場を語るセリフのようなもの。彼はデザインにおいて写実性よりも“キャラの魂の形”を優先します。たとえば、承太郎の帽子は当初、普通の学ラン帽でしたが、物語が進むにつれ、次第に後頭部と髪が融合し始めます。この現象、何を意味するか?それは彼が“学校の枠を超え、世間のルールを超え、運命と戦う存在”へ進化していく過程の可視化なのです。帽子が壊れようとも気にせず被り続けるその姿に、彼の「信念」と「頑固さ」と「不動の意志」が表現されているといっても過言ではありません。

「帽子を脱ぐ」=「鎧を脱ぐ」こと。けれど承太郎は、決して帽子を脱がない。脱がないどころか、髪と一体化してしまっている。これは彼がどれだけ冷静でも、どれだけ無口でも、内に秘めたる“戦う覚悟”は一分たりとも手放さないというメタファーなのです。ファッションとは“魂の包み紙”であり、キャラの哲学が凝縮された外装。だから荒木先生はルールを無視します。「論理的な帽子のデザイン」より、「読者に刺さるカッコよさ」を最優先する。その結果、生まれたのが“帽子と髪の融合体”という唯一無二の進化スタイルだったのです。
承太郎が帽子を外すシーン
結論から作中では一度たりとも承太郎が帽子を外すシーンがありません。彼の帽子は、「性格そのもの」であり「決意の象徴」であり、「内に秘めた怒りの蓋」でもあるのです。感情が爆発するたびに帽子が揺れ、怒りが頂点に達すると、ツバが光を反射する、これはただの小物ではなく、彼のスタンドと共鳴するアイテムといえるでしょう。帽子が揺れる時、それは“世界”が揺れるのです。
他シリーズでの承太郎の帽子の変化
作品の物語が進むにつれ、他シリーズでの帽子の“破れ具合”も重要ポイント。第三部ではツバの後ろ部分がぼんやり髪と融合しているものの、第四部では完全に破れたまま。つまり彼は、あの旅の中で“帽子すら気にしない男”へと進化したのです。そう、帽子はもはや装飾ではなく、アイデンティティ。学ランに帽子、手をポケットに入れたまま戦うその姿は、まるで“静かなる怒り”を纏った歩く稲妻。承太郎の帽子、それは『スタイルのスタンド』。被ること、それ即ち「オラオラする覚悟」なのです!
承太郎 死亡
“死”という言葉は、空条承太郎という存在には似つかわしくない……そう誰もが思っていたことでしょう。だが、物語というものには、時に絶対的な“別れ”が必要な瞬間があるのです。
ジョジョ3部での活躍
第三部「スターダストクルセイダース」では、承太郎はその圧倒的存在感で物語の中心に君臨し、仲間たちを率い、祖父ジョセフを支え、そして因縁の宿敵DIOとの最終決戦へと挑みました。怒涛の「オラオラ」と、時を止めるという能力「スタープラチナ・ザ・ワールド」。それらすべてが“完璧”すぎたからこそ、私たちは彼を「絶対に死なない男」として認識していたのです。
他シリーズでの活躍
その瞬間は、誰にも予告なく訪れました。空条承太郎、あの承太郎が、永遠に不滅だと思っていた彼が、ついに命を落とす。その報せは、まるで時が止まったような衝撃をファンにもたらしました。承太郎の物語は第三部で終わるどころか、第四部・第六部までしっかりと繋がっているのです。はい、空条承太郎は“シリーズを超えて生き続けた男”でもあります。
承太郎が死亡するシリーズ
ですが、まず安心していただきたい。ここでの“死亡”は「スターダストクルセイダース」ではなく、その後の「ストーンオーシャン」での出来事。さて、ストーンオーシャンでは、主人公がなんと彼の娘「空条徐倫」!父として、スタンド使いとして、そして過去の因縁を清算する者として、承太郎は再び戦いの渦に身を投じます。しかしその戦いの舞台は、もはや時空の彼方。敵のスタンド「メイド・イン・ヘブン」は、時の加速という“宇宙の進化”すら起こす異次元級の能力。その中で、承太郎は娘を守るため、自らを犠牲にして攻撃を食い止めます。そう、「時を止める男」が「自らの時間を止めて」命を投げ出したのです。
彼の死は、決して無駄ではありません。その行動が、徐倫の覚醒を引き起こし、仲間たちを導き、そして最終的に、宇宙そのものの“やり直し”という奇跡を生み出します。まるで星が一つ終わり、新しい星が生まれるように。彼の死は悲しみではなく、“再生”の合図だったのです。さらに、承太郎の精神は、新しい宇宙にもその“痕跡”を残しており、彼の意思は永遠に消えません。
彼の最期の台詞は「徐倫…すまない…」という、一人の父親としての言葉。そこに、第三部で見せた鉄面皮の裏側、愛と責任と後悔がすべて込められていたのです。つまり、承太郎の死は「終わり」ではなく、「バトン」。彼が死してなお物語が続き、彼の意志が形を変えて生き続ける――それが、ジョジョという物語の美学なのです。
ジョジョの奇妙な冒険3部 人気の話 5選
第3話 「DIOの呪縛」

承太郎とジョセフが、長き因縁の相手DIOの復活を知る衝撃の回です。この話では、ホリィの苦しむ姿や、ジョースター家の血の宿命が明かされることで、旅の動機が一気に重厚になります。DIOの不気味な存在感に震えると同時に、「こりゃ大変なことになるぞ」とワクワクせざるを得ない展開に引き込まれます。
第10話 「皇帝と吊られた男 その1」
謎の暗殺者ホル・ホースとJ・ガイルが登場し、ポルナレフとアヴドゥルに襲いかかる回です。ここでは友情と信頼の試練が描かれ、アヴドゥルの衝撃的な展開に視聴者の心は激震。派手なアクションと心理戦が絶妙に絡み合い、「まさか…うそだろ…」と叫びたくなる名エピソードです。
第20話 「死神13 その2」
夢の中に現れるスタンド・死神13との戦いが描かれた、ちょっぴりホラーなテイストの回です。赤ちゃんが敵スタンド使いという異色の展開に笑ってしまいつつ、花京院が一人で戦い抜く姿に胸が熱くなります。夢と現実が交錯する不気味さと、皮肉なオチの巧妙さがクセになるエピソードです。
第31話 「バステト女神のマライア その2」
ジョセフとアヴドゥルが磁力のスタンドに振り回される、ギャグ回にして名作回!ギャグのキレが抜群で、「スターダストクルセイダースはこんなにも笑えるのか!」と驚かされます。変な体勢になったり、物が吸い寄せられたりする2人の大立ち回りに、笑いながら応援せずにはいられません。
第46話 「DIOの世界 その1」
ついに承太郎たちがDIOと直接対決するクライマックス前夜。緊迫した空気の中で、次々と仲間が倒れていく姿は涙なしには見られません。DIOのスタンド「ザ・ワールド」の謎に迫る戦いが始まり、「時間を止める」という反則級の能力が明かされた瞬間、鳥肌必至。決戦はもうすぐそこ!
有名なセリフ
「やれやれだぜ」
空条承太郎
このセリフはシリーズ全体を通して、承太郎の代名詞となる決めゼリフです。彼が面倒ごとに巻き込まれながらも、それを冷静かつ圧倒的な強さで片付ける姿が最も輝く瞬間、第3話を皮切りに何度も登場します。無愛想ながらも優しさと覚悟が滲み出るこの一言に、ファンは何度も心を撃ち抜かれるのです。
「てめーはおれを怒らせた」
空条承太郎
第46話で承太郎がDIOとの戦いの中で放った、静かな怒りを込めた一言です。仲間を次々に倒された怒り、DIOへの因縁、そして覚悟を込めたこのセリフは、まさに彼の感情が爆発する瞬間。怒鳴るわけでもなく、淡々と語るその姿こそ、恐ろしさの真骨頂です。
「逃げるんだよォーーッ!!」
ジョセフ・ジョースター
第12話、DIOとの戦いにおいてジョセフが放ったお馴染みのセリフ。常に先を読む彼が、戦うのではなく逃げるという選択を取る場面は、滑稽さの中に戦略的な賢さが光ります。結果的に逃げながらも勝利に近づいていく姿は、まさに知略の男そのもの!
「YES! I AM!」
モハメド・アヴドゥル
第4話、仲間になるシーンで登場する名乗りの一言。これほどまでに自己紹介が堂々としたキャラは、後にも先にもアヴドゥルだけでしょう。自信満々な口調に笑ってしまいそうになりますが、そこに込められた覚悟と誇りは本物。シンプルにして強烈な一撃です。
「わたしは正義の味方ではない。ただの復讐者だ」
ジャン=ピエール・ポルナレフ
第9話で語られるこのセリフは、妹を殺された悲しみと怒りが込められたポルナレフの本音です。正義のために戦うのではない、自分の感情に従い剣を振るう…その人間臭さこそが、彼の魅力なのです。決して正義を語らずとも、心に刺さる言葉です。
作品功績
興行収入

興行収入:TVシリーズのため直接的な興行収入はありませんが、関連商品・円盤売上・コラボグッズなどを含めると国内外で数十億円規模の経済効果を生んだと推測されています。
受賞歴

受賞歴:
第19回アニメーション神戸賞・作品賞(テレビ部門)
第18回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査員推薦作品
第9回声優アワード キャスト陣によるベストパフォーマンス賞
解説【起・承】
始まりはいつも唐突で、運命は時として、紅茶よりも濃く、スタンドよりも重く、胸に押し寄せるものです。さあ皆さん、時は1989年、日本。学ランに身を包んだ不良高校生――その名も空条承太郎。喧嘩っ早い?その通り。クールで無口?ビンゴ。しかし、ただの不良ではありません。彼には「見えない何か」が憑いていたのです。幽霊?いいえ、それはスタンドと呼ばれる超能力の具現。世界の理を超えたその力は、後に彼の運命を大きく揺さぶる“宿命の車輪”を回し始めるのです。そして現れたのは、祖父ジョセフ・ジョースター。年齢に似合わぬ行動力とテンションで、「おまえはスタンド使いだぞ!」と一喝。ええ、それが承太郎の青春の幕開けだったのです。さて、なぜそんな力が突然芽生えたのか?答えは簡単、けれど簡単すぎて恐ろしい。それは、海の底から蘇った吸血鬼DIOの存在が全てを狂わせていたから。しかも彼は、承太郎の曾祖父の身体を奪って蘇ったという前代未聞の復活劇を遂げておりました。この因縁、避けられぬならば、貫くまで。そうして承太郎は、祖父ジョセフ、謎の占い師アヴドゥル、優雅な貴族戦士花京院、そして仇討ちに燃えるポルナレフらと共に、DIOを討つため、遥かエジプトへの旅に出発するのです。

スタッフによる作成画像
旅路は飛行機・車・船・ラクダと手段も敵も多種多様!敵スタンド使いは突然現れ、卑劣な戦法で仲間を翻弄し、時には裏切りさえも襲いかかる。ですが、承太郎たちは屈しません。彼らをつなぐのは、血縁でもない、国境でもない。「信頼」という名の鎖。やがてそれは、不屈の意志となって彼らの背中を押し、彼らは旅の果てに見えてきた真実へと、ゆっくり、だが確実に近づいていくのです。ここまでが「起」であり「承」。ジョジョの第三部は、まさに“絆で紡がれる冒険詩”。不良高校生の拳が、運命の歯車をぶっ壊す、そんな始まりなのであります!
解説【転・結】
旅は道連れ、世は情け。しかし、ジョジョの旅はまさに地獄のバスツアー。エジプトへたどり着いた承太郎一行の行く手に現れしは、DIO直属のスタンド使いたち。しかも彼らは「タロットカード」から「エジプト九栄神」へと進化を遂げ、その攻撃も戦術も、まさに命を削る悪夢級。誰が味方で誰が敵か、信頼が揺らぐこともあれば、仲間の命が失われることも……そう、アヴドゥルの死は全員の心に深い影を落としたのです。そしてイギー。犬でありながら、人間以上に人間臭く、時にはクール、時にはキュート、そして最後は、命をかけて仲間を守るヒーローとなったのです。涙なくして見られぬ彼の最期は、ファンの心を今も掴んで離しません。そしてやって来る最終決戦吸血鬼DIOの本拠地「カイロ」へと、ついに到達した一行。待ち受けるは、時を止める能力「ザ・ワールド」を持つDIO。

スタッフによる作成画像
時間さえも支配する彼に、果たして人間は勝てるのか?ここからはもう、拳と拳、意志と意志のぶつかり合い。承太郎の「スタープラチナ」が、その研ぎ澄まされた精密さと力でDIOの前に立ちはだかる。一度は瀕死に追い込まれながらも、承太郎は戦いの中で“時を止める”力を覚醒させ、DIOの慢心を打ち砕くのであります。「時よ止まれ」と叫ぶDIOに対し、承太郎は「時は…動き出す」と反撃!この言葉の応酬が、まさに“魂のラリー”!ラストは時の王を叩き潰し、夜明けと共に彼の野望は粉々に。こうして旅は終わり、仲間たちはそれぞれの道へ帰っていくのです。残されたものは傷と記憶、そして消えることなき友情。物語の結末は、希望と喪失が混じり合い、奥深いのであります!
ジョジョの奇妙な冒険3部のまとめ
おさらいの時間です。少年よ、大人よ、そして未来のジョジョラーよ、心して聞くがよい。ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダースとは何か?それは、吸血鬼に立ち向かうスタンド使いたちのロードムービー!いや、ロードバトル!いや、ロードロマンなのです!日本からエジプトへ、スタンド使いたちは旅を重ね、時には笑い、時には涙し、数々の苦難を超えて、最強の敵DIOへと辿り着く。それはまさに、少年漫画の金字塔、友情・努力・勝利の三本柱がオラオラのラッシュで組み上げた神殿のような作品。
そして、その中に確かに息づくのは、命の尊さ、仲間との絆、自分の中の“恐怖”との闘い。誰しもが持つ弱さを受け入れ、それでも進むという決意が、スタンドとして現れるのです。名言が飛び交い、演出は緻密で、アクションは豪快、でもそこにユーモアも忘れない。そう、時にギャグ漫画かと思うような展開すら、絶妙なスパイスとして混ぜ込んでくるこの作品、ただのバトルアニメではありません。これは、「人間賛歌」なのです!さあ、まだ見ぬ読者よ、もしここまで読んで「見たい!」と思ったなら、それがあなたのスタンドの目覚めの時かもしれません。そして最後にこう言わせてください。「君のハートに…ドドドドドドッ!」
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余談・小ネタ
さてさて、裏話タイムです。ファンならずとも思わず「へぇ~!」と声が出る、トリビアの万華鏡を回していきましょう。まず、承太郎のデザインですが、元々はもっとラフな風貌だったのをご存知ですか?荒木先生がヤンキー文化にインスピレーションを受け、結果的にあの特徴的な学ラン&帽子スタイルが完成したのです。そして「帽子と髪が一体化してるって、どゆこと?」という疑問、これはファンの永遠の謎。さらに承太郎の「やれやれだぜ」、実は第1話ではまだ完成された決めゼリフではなく、徐々にキャラと共に定着していったという成長型名言だったのです。また、花京院のサクランボ「レロレロレロレロ」は海外では放送コードに引っかかったとか。国境を超えたレロレロの破壊力!ポルナレフに至っては、シリーズを通して最もギャグと涙の振れ幅が激しいキャラとして、一部では「感情のジェットコースター」とまで言われています。そしてアヴドゥル、なんと当初は中盤で本当に退場する予定だったらしいのですが、人気が高すぎて“復活”という超展開を果たすという、ファンパワーの奇跡もあったとか!
さらに、DIOのスタンド名「ザ・ワールド」は元々「タイム・イズ・マネー」に由来していたという説もあり、資本主義を象徴する能力だったのでは?なんて都市伝説も。アニメでは、DIOの声優が途中で変わったこともあり、それぞれの「WRYYYYY!!」の違いを聞き比べる“耳のスタンド”ファンも存在するほど。そして何より、承太郎のスタープラチナの設定「精密動作性」の極致は、あのコインの瞬間キャッチだけでなく、タバコを吸っても煙が出ないという超能力的口内器用さにまで及ぶのです!ジョジョとは、メインストーリーだけではなく、こうした“細部に宿る神”こそが魅力の源泉。さあ、これを読んだそこのあなた、次に見返す時はディティールに注目して“第六感”を目覚めさせてくださいね――ッ!
公式HP

更新日: 2025-04-24