作品紹介

あらすじ

幼なじみグループ「超平和バスターズ」のリーダーだった**宿海仁太(じんたん)は、小学校時代に親友の本間芽衣子(めんま)を事故で失ってしまいます。それ以来、じんたんは心を閉ざし、学校にも行かなくなってしまいました。
ある夏の日、じんたんの前に成長した姿のめんまが突然現れます。めんまは「お願いを叶えてほしい」と言いますが、何のお願いなのかは分かりません。最初は幻覚だと思っていたじんたんですが、めんまが物を動かせることから実在すると確信します。
じんたんは幼なじみたち――あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽ――にめんまの存在を告げ、再び仲間として集まろうとします。しかし、めんまの死をきっかけにバラバラになった関係は簡単には修復されません。
じんたんたちは、めんまの「お願い」を叶えるために過去と向き合い、再び絆を取り戻そうとします。果たしてめんまの願いとは何なのか。そして、めんまは本当に成仏できるのか――。
キャラ一覧

宿海仁太(じんたん)
「超平和バスターズ」のリーダーで、めんまの死に対して強い罪悪感を抱えています。かつては明るくリーダーシップのある少年でしたが、めんまの死後に内向的になり、不登校となって引きこもるようになりました。父親と二人暮らしをしており、昼間から家でゲームをしていることが多いです。めんまが目の前に現れたことをきっかけに、再び友人たちと向き合う決意をします。
本間芽衣子(めんま)
幼い頃に事故で亡くなった「超平和バスターズ」のムードメーカー的存在です。明るく天真爛漫な性格で、グループの中で誰からも好かれていました。幽霊となってじんたんの前に現れ、「お願いを叶えてほしい」と頼みます。めんまはじんたんや仲間たちが自分の死を乗り越えて再び仲良くなることを願っています。
安城鳴子(あなる)
じんたんに密かに恋心を抱く少女。外見はギャル風で、周囲に流されやすい性格ですが、根は真面目で優しいです。じんたんに好意を持ちつつも、素直に伝えられず、もどかしい気持ちを抱えています。めんまの存在やじんたんとの関係を通じて、少しずつ自分の気持ちを認めるようになります。
松雪集(ゆきあつ)
グループ内では冷静で頭脳明晰な存在。めんまに対して恋心を抱いていましたが、その思いを叶えることができず、心に深い傷を負っています。めんまの死後、精神的なダメージを受けており、めんまのような格好をして山を彷徨うなど、心のバランスを崩してしまったこともあります。じんたんへの対抗心が強いですが、最後には素直な気持ちを見せます。
鶴見知利子(つるこ)
知的で冷静な少女で、グループの中では一歩引いた立ち位置にいます。ゆきあつに好意を抱いていますが、めんまへの思いを知っているためにその気持ちを表に出せずにいます。言葉遣いが辛辣なこともありますが、心の中では仲間のことを大切に思っています。
久川鉄道(ぽっぽ)
グループの中で最も明るく、お調子者な性格です。めんまの死後は家を出て世界中を旅していました。無邪気に振る舞っていますが、実はめんまの事故の現場に居合わせていたことで、強い罪悪感を抱えています。じんたんがめんまの存在を話したことで、彼も自分と向き合うようになります。
宿海塔子(じんたんの母)
じんたんが幼少期に病気で亡くなった母親です。じんたんに「めんまを守ってあげてね」と話していたため、じんたんはめんまの死を自分の責任と感じています。じんたんの夢に登場することもあります。
本間聡志(めんまの父)
めんまの死後、家族はめんまの存在を心の中に閉じ込めてしまっています。妻(めんまの母)がめんまのことを受け入れられない中で、父親として穏やかに家族を支えています。
オープニング
エンディング
感動のシーン

ゆきあつがめんまへの思いを告白するシーン(第9話)
ゆきあつは、めんまの死を受け入れられずに苦しんでいました。彼はめんまに対して抱いていた強い恋心を涙ながらに吐き出します。彼の不器用な愛情や苦しみが切実に描かれた感動のシーンです。
めんまが手紙を書き残すシーン(第10話)
めんまは「お願い」を叶えるために、じんたんや仲間たちに感謝の気持ちを込めて手紙を書きます。彼女は「みんなとまた一緒に笑いたい」と願っており、「ありがとう」の言葉が切なく響きます。めんまの純粋な気持ちにじんたんたちは涙します。
つるこがゆきあつに本音をぶつけるシーン(第10話)
つるこは長年ゆきあつに片思いをしていましたが、めんまへの思いを知っているために素直になれませんでした。しかし、彼女は「あなたが好き」と勇気を振り絞って告白します。このシーンでつるこの隠された強さと切なさが明かされます。
じんたんが「めんま、好きだ!」と叫ぶシーン(第11話)
じんたんが初めて自分の本音をめんまにぶつけるシーンです。今まで自分の気持ちを抑えてきたじんたんが、めんまを引き止めようとする姿に視聴者も胸を打たれます。「めんま、好きだ!」という言葉にめんまが微笑む姿が切なく、感動的です。
めんまが「ばいばい」と言って成仏するシーン(第11話)
最後にめんまが成仏するシーンは、物語のクライマックスです。じんたんや仲間たちに「ありがとう」「大好き」と伝えながら、笑顔で消えていく姿は涙なしには見られません。
実写情報
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の実写ドラマ版は、2015年9月21日にフジテレビ系で放送されました。
主要キャスト
宿海仁太(じんたん):村上虹郎
本間芽衣子(めんま):浜辺美波
松雪集(ゆきあつ):志尊淳
安城鳴子(あなる):松井愛莉
鶴見知利子(つるこ):飯豊まりえ
久川鉄道(ぽっぽ):高畑裕太
幼少期を演じた子役
宿海仁太(幼少期):高橋幸聖
本間芽衣子(幼少期):谷花音
松雪集(幼少期):南出凌嘉
安城鳴子(幼少期):吉岡千波
鶴見知利子(幼少期):市原伽恋
久川鉄道(幼少期):佐藤瑠生亮
この実写版は、アニメのストーリーを忠実に再現しつつ、実写ならではの表現で描かれています。特に、キャスト陣の演技や映像美が高く評価されています。現在、実写版はFODプレミアムで視聴可能です。
見れるVODサイト
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」は、以下のVODサービスで配信されています(2025年3月時点)。おすすめは「U-NEXT」です。無料トライアル期間が31日間と長く、関連作品も豊富に視聴できます。
まとめ
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」は、幼馴染の死というテーマを通じて、友情や恋愛、後悔や赦しを描いた作品です。物語の中で、じんたんたちはそれぞれの後悔や罪悪感に向き合い、成長していきます。
めんまは「お願い」を通じて、バラバラになってしまった仲間たちを再び繋げました。そして、最後にはじんたんたちがめんまの死を受け入れ、前に進む姿が描かれています。
この作品は、視聴者に「大切な人への想いを素直に伝えることの大切さ」や「仲間との絆の尊さ」を感じさせる感動の物語です。涙なしには見られない名作であり、今なお多くのファンに愛され続けています。
更新日: 2025-04-13