作品紹介

あらすじ

小早川瀬那(こばやかわ せな)は幼い頃からいじめられていましたが、逃げ足だけは異常に速く、誰にも負けませんでした。高校に入学した瀬那は、アメフト部「泥門デビルバッツ」のキャプテンである蛭魔妖一(ひるま よういち)にその才能を見抜かれ、無理やりアメフト部に加入させられます。
瀬那は「アイシールド21」として顔を隠しながら試合に出場し、並外れたスピードで相手を翻弄します。最初は自信がなかった瀬那ですが、蛭魔や仲間たちと共に戦うことで成長していきます。
最強のライバル・進清十郎や金剛阿含との激闘を経て、泥門デビルバッツは「クリスマスボウル」への出場を果たします。最終決戦で泥門デビルバッツは帝黒アレキサンダーズと対決し、壮絶な試合を繰り広げます。果たして瀬那たちは日本一になれるのか――。
オープニング
エンディング
ひどい理由とは?

『アイシールド21』が「ひどい」と言われている理由について、詳しく説明します。基本的に『アイシールド21』は原作が人気作品だったことからアニメ化に対する期待が非常に高かったのですが、アニメ版にはいくつかの問題点があり、それが「ひどい」と評価される原因になっています。
まず、最も多く指摘されているのが作画のクオリティが安定しないことです。試合の重要なシーンやキャラクターの表情など、迫力ある場面ではしっかりとした作画になっていることもあるのですが、日常シーンや細かい試合描写で明らかにクオリティが落ちている場面が目立ちます。特に、キャラクターの顔が崩れていたり、動きがぎこちないといった作画崩壊が発生していることで、視聴者が「もっと丁寧に作ってほしかった」と感じたようです。スポーツアニメでは特に試合シーンの作画が重要なため、この点で不満を持った人が多かったようです。
次に、アニメオリジナルの展開や改変も不評の原因となっています。原作ではスムーズに進んでいた試合展開が、アニメ版では不自然に引き延ばされたり、逆に重要な場面がカットされたりしています。アメフトの戦術やルール説明に時間を割くことが多く、試合のテンポが悪くなっていることが視聴者のストレスにつながったようです。また、原作で感動的だったシーンやキャラクターの成長を描く重要な場面が削られていたことで、「感情移入できない」「原作の良さが伝わってこない」といった声も挙がりました。
さらに大きな不満点として挙げられているのが、アニメ版の結末が中途半端であることです。『アイシールド21』のアニメ放送時には原作が連載中だったため、アニメ版では原作のクライマックスである「クリスマスボウル」が描かれず、物語がその直前で終了してしまいます。これにより、「せっかくここまで見てきたのに最後まで描かれないのは納得できない」「重要な試合が描かれないなんて打ち切り同然」といった強い不満が寄せられました。原作ファンにとっては「最後までやってほしかった」という気持ちが大きく、未完の状態で終わったことが「ひどい」と言われる最大の理由になっています。
また、声優の演技に対する違和感も指摘されています。例えば、蛭魔妖一の声が「イメージより高すぎる」と感じる人がいたり、進清十郎の演技が「棒読みっぽく感じる」という意見が見られました。キャラクターのイメージに合っている声優も多い一方で、主要キャラクターの声に違和感を抱いた視聴者が一定数いたことも、評価を下げる原因となったようです。
最後に、アニメ版でのカットや改変も不満を招いたポイントです。原作では感動的だった「瀬那と蛭魔の信頼関係を描くシーン」や「進とのライバル関係が強調される場面」が、アニメ版ではあっさりと流されてしまったことがあります。そのため、「もっと感情を込めて描いてほしかった」「大事な場面なのに演出が弱い」といった意見が出ました。
これらの理由から、『アイシールド21』のアニメ版は「作画崩壊」「展開のテンポの悪さ」「未完のラスト」「声優の違和感」「原作からの改変」といった点が不満を招き、「ひどい」と言われることが多くなっています。しかし、作品自体の魅力やキャラクターの個性、アメフトという珍しい題材を扱ったことへの評価は高く、ファンの間では今も根強い人気があります。原作ファンにとっては「最後までしっかり描ききってほしかった」という思いが強いため、そこが「ひどい」と言われる最大の理由になっていると言えるでしょう。
人気のシーン

第1話「光速の脚」
瀬那が「アイシールド21」として初めてフィールドに立つシーンです。
瀬那はずっといじめられて逃げることしかできませんでしたが、蛭魔に才能を見抜かれ、「アイシールド21」としてデビューします。初試合で瀬那は驚異的なスピードで相手ディフェンスを突破し、見事なタッチダウンを決めます。このシーンで瀬那が初めて「逃げる」のではなく「勝つために走る」ことを意識した瞬間です。
第37話「格の違い」
瀬那が「デビルバットゴースト」を成功させるシーンです。
強敵・巨深ポセイドンとの試合で、瀬那は進清十郎に勝つために新たな技「デビルバットゴースト」を繰り出します。進の圧倒的なフィジカルに対して、瀬那はスピードとフェイントを駆使して突破に成功します。この瞬間、瀬那の成長がはっきりと描かれた重要な場面です。
第77話「決戦!白秋ダイナソーズ」
瀬那と進清十郎が直接対決するシーンです。
最強のライバル・進との試合で、瀬那は自分のスピードを最大限に活かして「デビルバットゴースト」を進化させた「デビルバットダイブ」を成功させます。進のタックルをかわしてタッチダウンを決めたシーンは、視聴者に強烈なインパクトを与えました。
第120話「地獄へのカウントダウン」
クリスマスボウル出場を決める決定的な場面です。
泥門デビルバッツは、最終プレーで蛭魔がロングパスを放ち、瀬那がダイビングキャッチでタッチダウンを決めます。このシーンでは、蛭魔と瀬那の信頼関係や、チーム全体の結束力が描かれており、感動的な場面となっています。
第145話「俺たちのフットボール」
最終決戦で瀬那が「デビルバットゴースト」を駆使して勝利を決めるシーンです。
帝黒アレキサンダーズとの戦いで、瀬那は「デビルバットゴースト」を進化させた「デビルライトハリケーン」を使用します。圧倒的なディフェンスを突破し、最後に勝利を決定づけるタッチダウンを決めた瞬間、泥門デビルバッツの努力と絆が結実した名シーンです。
必殺技集
デビルバットゴースト(瀬那)
第37話で初披露。
瀬那の代名詞的な必殺技です。高速のスピードで相手ディフェンダーの死角に入り、急停止と急発進を繰り返すことで相手を翻弄します。進清十郎すら一度は振り切った、瀬那の最大の武器です。
スピアタックル(進清十郎)
第77話で使用。
進清十郎の代表的なディフェンス技で、強靭な肉体と驚異的な筋力を駆使して相手を吹き飛ばすタックルです。瀬那が「デビルバットゴースト」を成功させるまで、進のスピアタックルは無敵でした。
デーモンファング(金剛阿含)
第103話で使用。
金剛阿含が使用する驚異的なスピードと反射神経を活かした技です。相手の動きを先読みし、一瞬の隙をついて攻撃するため、対応が非常に困難です。瀬那も一度は完全に封じ込められました。
ロングパス・カット(蛭魔妖一)
第120話で使用。
蛭魔が相手のロングパスを読み切り、ジャンプしてインターセプトする技です。泥門デビルバッツが劣勢だった場面でこのプレーに成功し、逆転のきっかけを作りました。蛭魔の頭脳プレーが光った名場面です。
デビルライトハリケーン(瀬那)
第145話(最終話)で使用。
「デビルバットゴースト」の進化版で、フェイントを繰り返しながら回転することで、相手を完全に翻弄します。最終戦の決定打となった技で、泥門デビルバッツの勝利を決定づけました。
見れるVODサイト
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まとめ
「アイシールド21」は、スポーツアニメの中でも特に戦略や心理戦が重視されています。瀬那の成長やチームメイトとの絆が感動的に描かれており、特に最終回の「クリスマスボウル勝利」は視聴者に強いインパクトを与えました。蛭魔や進との関係性や、瀬那の努力が報われるラストは必見です。
更新日: 2025-03-23